20221002

最近は晴れた日が続いて嬉しい。日中はちょっと暑いくらい。でも朝晩はしっかり涼しくて、ちゃんと秋だなあと思う。街を歩くほんの5分の時間でも、金木犀の香りがふわっと感じられて、この季節は歩くのに一番向いていると思う。まだ香りがあるうちに、金木犀の香りをたどる散歩をしたい。

テーマとなる映画を決めて、その映画について話すちょっとした催しを友人たちとやってみました。今日はウォン・カーウァイの「恋する惑星」。みんな「恋する惑星」を観ているので、このシーンが良かったとか、劇中で流れてくるこの曲が良かったとか、共通で理解しあえる部分もありつつ、一人ひとり違った記憶と結びついていたり、個々で映画にまつわる思い出があったりして面白いなと思った。あと初めて観る人と、すでに複数回観ている人とでは視点がかなり違っているのも良かった。何回でも観れる映画だし、何度観たって新たな発見があるけど、何度観てもこの映画のことがどういう風に好きか、どれだけ語彙があっても全部は言葉にできないと思う。全部言語化しなくていいんだけど。それが映画だから。
前にここの日記やPodcastでウォン・カーウァイの映画について書いたりしゃべったりしたけど、書くのと、ひとりごとと、誰かに向けて話すのとでは言葉の出力のされ方が違うとはっきり認識できた。というのも、前に日記で書いたようなこの映画に対する気づきを話すことができなかったし、話さなくてよかったとすら思ったから。そこそこ人数のいる場で話して、理解してもらえるか不安だっただけかもしれないけど。。

夜帰る頃には風が気持ちよくて、「今日はまっすぐ家に帰っちゃいけない日だ」って思った。

 
 
 
 
 
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A post shared by 坂元裕二 / YUJI SAKAMOTO (@skmtyj)

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風の気持ちいい夜に、遠回りして帰る幸せ。今の季節は金木犀も香ってきて、いつにも増して楽しい。今日は遠回りじゃなく、友人たちと外で駄弁ってただけだけど、真っ直ぐ家に帰らずやり過ごすこの時間がいつまでも続けばいいのにと思った。