20231114

吉本ばななの『キッチン』を読み進めている。なかでも「満月」というタイトルの章がとても好き。初めて読んでいるはずなのに、この部分に書いてあるいろんな種類の美しさや悲しさは、わたしもすでに知っているものばかりで、あるいは未知の悲しみに胸が痛んだりした。あまりにうつくしい言葉ばかり並んでいて、嬉しいけれどそのうつくしさひとつひとつにちゃんと感動していると心がもたない。心がもたないので、今季初のジンジャーブレッドラテを片手に読みながら、誰にも分からないように少しだけ泣いた。そうやって読んでいると思ってた倍時間がかかり、返却期限を2週間延長したのだった。

ジンジャーブレッドラテは今年もちゃんと好きな美味しさだ。ありがたい。