20230927

いろいろあって、と言うほどいろいろあったわけではないのだけど、まあいろいろあって、想定より早く無職になった。無職でいることに不安もあるけれど、ちょっと出かけたり本を読んだり、家族やいろんな人と話すうちに、無職が意外と楽しいこともわかってきた。そんなに長く無職をやるつもりもないので、この(短く)楽しい期間のことを少し記録しておこうと思います。

 

0927

返却期限が迫った本を読みに公園に行く。が、すぐに雨が当たって来てしまい、断念して帰宅。天気予報だと降ってもすぐに止みそうなんだけどなあ。もう少し早く家を出ればよかった。

夜は雨も降らなそうだったので、読書をしに近所の居酒屋に1人で行ってみることにした。初めてのお店に入る勇気はなくて、友だちとよく行くお豆腐の居酒屋・まほろばに行こうとしたけど、お店の前まで来てみたらカウンター席は満席っぽくて諦めた。1人でテーブル席で読書するほどの気持ちはなかった。カセットテープの音源を聴きながら、結局いつもの町中華・桂林に来た。夜に来るのは2回目。瓶ビールと餃子を注文。餃子は注文してから包んでくれるのでかなり嬉しい、し、具は野菜が多めで美味しい。お通しがオクラのおひたしでまだ夏だと思った。
本をテーブルに出したまま餃子を食べてたら、隣の席のおじさんから声をかけられる。話していくとどうやら近所の古美術商の方のようで、池田満寿夫の話になった。生前の池田満寿夫と飲んだことがあるらしい。ぶっ飛んだ人だったと言ってた。明後日、県立美術館の池田満寿夫展を観にいく予定なので、まさかのタイミング。わたしたちの会話が聞こえていたようで、あとから来た2人組も池田満寿夫の話をしていた。そしたらそのうちの1人と古美術商の方とでまた会話が始まる。2人組の方の1人は実家の近所に池田満寿夫が住んでいたことがあったらしい。カウンターの端と端で繰り広げられる会話は聞いているだけで楽しかった。誰かの家の壁一面に、池田満寿夫が大きく絵を描いただとか、初個展は近所に昔あった哲学的な喫茶店だったとか。この地で50年近くお店をやってるマスター(常連さんは皆店主のことを「マスター」と呼ぶ)も交えて、知らなかったこの街の歴史のことなどをいろいろ聞けて面白かった。