20240308

意思をもって夕方までベッドで過ごした。最近は新しい人たちと話す機会が多くて疲れていたし、そもそも大した仕事もないのに毎日ちゃんと朝に起きていたこれまでがえらすぎ。

思うところがあり『大豆田とわ子と3人の元夫』を再び観ることにした。3周目。田中八作さん、あなた相変わらずずるい男ね。風呂上がりに柳川風うどんを作ってくれたら好きになってしまうって。楽しそうにボーリングをする佐々木(KID FRESINO)も映り込んでいた。ひとりでも大丈夫だけど、誰かに大事にされたい。誰かに大事にしてもらえるかな?そんな時はお母さんを頼りなさい…楽しいまま不安、不安なまま楽しい。

寝る前に見た、ハリセンボンと藤井隆の朝食の動画がかなりよかった。一緒にサラダ世界旅行する?

20240307

朝。リビングで春の文章を書き上げた。伸ばしてもらった締め切り(今週末)にも間に合うかどうか…と思っていたけど、6:30に起きて書いてみたらいけた。やっぱり朝ってわたしの時間なのかも、と思う。毎日早く起きて活動的になれるわけじゃないけど、朝から働くのって好きだし意外と得意な気がしている。

ひとつ文章を書き上げたし、今日は行きたいところに行こうと思って幡ヶ谷のCyōdoへ朝食を食べに行った。思った以上にゆったりした時間が流れていて読書や日記を書く作業がはかどったし、ナツメグの効いたクロックマダムやキノコのポタージュ、そしてコーヒーも全部美味しかった。お店のストーリーに上がってた善光寺の写真が気になって、店主のもなさんに聞いてみたら昨日までちょうど長野にいたとのこと。ギャルソンとうるおい館がいいよねって話した。

その後は21_21 DESIGN SIGHTの『もじ イメージ Graphic展』へ。今週末で終わってしまうからか、入場待機列ができるほどの混み具合。てっきりコインロッカーがあるものと思って来てしまったのはちょっと失敗だったかも、荷物が重くて疲れてしまった。展示はとてもおもしろく見れたし、5月に作ろうと思っている日記本の表紙デザインの参考になりそうなものもあってよかった。イメージがもくもくとふくらむ。

六本木をあとにして最寄駅に着いてもまだ夕方、特にやることもなかったので酒でも飲むことにした(実は昼間に角打ちでワインを1杯飲んでいるのだけど、そのことを完全に忘れている)。いい感じの居酒屋があるエリアを歩いてみて、見るからに歴史があって美味しい焼き鳥を出しそうなお店の暖簾をくぐってみた。まだ夕方5時前。ひとり呑みのおじさんが3人ほど腰をかけているカウンターにわたしも座る。黒ラベル、椎茸のマヨ焼き、ホタルイカわさび、ぼんじり、ネギ串、つくね、タレか塩どちらですか、じゃあ一本ずつください。完全に当たりの居酒屋だった、同居人を誘ってまた来よう。スマホの充電が切れてしまったので、手持ちの『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』を読みながら酒をすすめた。

20240306

久しぶりに昼過ぎに起きた。ワインを飲みながらだらだらと電話して、そのまま眠ったんだった。

14時過ぎの朝ごはんはLOUで買ったケーキと豆のスープ。そのままリビングで作業して夜まで過ごした。銭湯では夜清掃用に作ったプレイリストを流してみたけど、なんかいまいち乗れなかったな。もっと歌いたくなるような音楽とか、あとはアルバム単位で聞く方が流れがあっていい気がした。清掃終了後、順番通りに流れる折坂悠太の『平成』を聞きながら入る大きな風呂はかなりよかった。このアルバム、朝に聴くものだと思ってたけど夜にも似合っちゃうのね。My Love Mine All Mineを聴きながら帰宅。

20240305

『変わり続ける君を変わらず見ていたいよ』というフレーズを久しぶりに思い出して、わたしがこうして日記を書き続けているのは、変わり続ける日々のこと、そしてわたし自身のことを、変わらずあなたには見ててほしいからかもしれないと思った。うんざりしたり期待したり忙しい心、あなたには知られてもいいんだけど、でも。簡単に手放せないってちゃんと分かったから、そろそろ手を離してもいい頃なのかも、と何度でもよぎってしまうけど、それでも踏み込むことをまだ諦めきれない。「踏み込む」ってむずかしいことのように思えるけど、例えばこれを「愛のままにわがままに、僕は君だけを傷つけない」なんて言い換えることができたなら、いつか実践できる日が来るんじゃないかと、根拠もなく信じたくなってしまうんだ。たくさん失う、花も枯れてゆく、それでも僕は君を待ってる (don't make me wait too long)。

雨の日のジンジャーチョコレートケーキとコーヒーミルク、探しても見つからない赤いボールペン、商店街のなめらかワンタン麺。アップリンク吉祥寺で『枯れ葉』をやっと観た。できれば寝不足でない時に観たかった。

20240304

「春になったら、」というテーマでひとつ文章を書かなきゃいけなくて、本当は〆切が今日なんだけど、なんだけど、ちょっと煮詰まっているのか全然文字数が進まない。調子がいい時は「エッセイなんていくらでも書けるぞ〜」という気持ちになれるんだけど、いざ書いてみると難しいよな。そういう時にこそ誰かの書いた真新しいエッセイを読みたくなって、最果タヒの新刊『無人島には水と漫画とアイスクリーム』と蟹の親子さんの『脳のお休み』を買ってみた。

どこかでコーヒーを一杯飲んでから図書館で作業をしようと思い、西新宿のスワンプへ。今日は月曜日だからじょーじくんがカウンターにいるはず。まだ長野に住んでいるころ、初めてスワンプに行った日にコーヒーを淹れてくれたのも彼で、その後普段働いている焼き菓子屋さんでもあいさつしたことがあった。スワンプは常連さんが多くて、お客さんは皆じょーじくんと話しに来ているようにも見える。「ルワンダのコーヒーは芋っぽい匂いのすることがあって、」と土の匂いのする挽き豆を嗅がせてくれた。ルワンダのドリップは時間が経って温度が下がるほど美味しくなった。端っこの席でじょーじくんとおしゃべりしつつ、昨日の日記と春の文章を書き進める。春の文章は今週中に提出してくれれば大丈夫よ、と連絡があったので、落ち着いて書けそうな気がしてきた。書くことってしんどいけど楽しいくて、最悪で最高。

20240303

鶏むね肉の使い道は鶏肉飯(ジーローハン)になったので、朝から玉ねぎやネギ、生姜、ニンニクを刻んでタレを作った。鶏肉飯を作る上で一番大変なのは鶏肉を割く作業なので、昨日の夜のうちにFRIENDSの音声だけのPodcastを聴きながら1時間くらいひとりでちまちま割いたけど結構疲れた。シーズン1のサンクスギビング〜ニューイヤーまでの3エピソードくらい(レイチェルがパウロと付き合ってたり、フィービーが科学者と恋に落ちるけど彼がミンスクに行ってしまうあたり)を聴いていた。

他にも、割いた肉を使った鶏肉ときのこのマリネと、茹で汁でスープを作った。ちょうど出来上がるという頃、二日酔いの同居人が起きてきたので一緒にお昼ごはんとした。個人的にも今回の鶏肉飯は今まででいちばん美味しくできた実感があったので、同居人にも褒めてもらえて嬉しかった。

夜は同居人が作ったレモン鍋を一緒に食べた。もうひとりも起き上がってきたので、彼にはさっき作った鶏肉飯をおすそ分け。ちゃんと約束をしなくても、タイミングで人と一緒にごはんを食べれるのってうれしいな。今のわたしは自分の生活を心底気に入っていて、自分を愛するということをちゃんと実践できている気がするなあ。朗らかに、穏やかに、そうやって思える瞬間がいくつもあって、ああ、今までの人生で失敗してきたことは間違いじゃなかったんだと、誰に言われなくとも信じることができる。こんな日が来ることを、わたしはずっと待ち侘びていた。

20240302

午前10時にLOUで朝ごはん。午前中で開店前(見方によっては閉店後)の居酒屋が立ち並ぶ通りの何ともいえない静けさは、長野でいう朝の権堂とか西鶴賀のそれにも似ているなあと思いながらお店まで歩いた。火曜日の夜にもお話しした方たちがみんないて、入店5秒で来てよかったなあと思う。少し肌寒かったので鱈と野菜がたっぷり入ったトマトクリームスープとフォカッチャ、あったかいラテを注文した。隣の人が食べていたベーグルサンドも美味しそうだったな。トイプードルを抱っこしながら外席で朝食している親子や、散歩がてら犬とともに入店してコーヒーをテイクアウトする人などを見るたび、朝のカフェでしか見いだすことのできない静かなきらめきってあるよなあと思う。ゆったりと空間に響くレコードも、隣席の2人組の会話も心地よく耳に残る。朝のこと、この空間のこと、そしてここで働く人たちのことを思い、わたしもこうやって働きたいなと改めて思った。

この前買った日記本を読んだり、溜まっていた日記を全部書いて11:30にはお店を出た。まだお昼前だというのにとても朗らかな気持ちで帰路につく。

20240301

ずっと代々木上原駅だと思っていた駅は代々木八幡駅だった、ということに長野の友人と待ち合わせて気づいた。2人とも駅を間違えて認識していたらしい。按田餃子のところが上原、富ヶ谷のFuglenに近い方が八幡なのね。快速急行で代々木上原まで来てしまったので、すごろくでいう「1マス戻る」みたいな感じで1駅もどる。

ずっと気になっていたnephewは内装がとてもかわいくて、洗練されすぎてない感じのおしゃれさが心地よかった。あれは北欧っぽい感じなのかな。天気が良いのでアイスラテと、オレンジアーモンドケーキも美味しそうだなあと迷いつつ、最近はキャロットケーキを見かけると抗えない癖が抜けなくて今日もキャロケを食べた。

友人は村上春樹に会いに早稲田へ向かうとのことで代々木公園駅で別れた。わたしは渋谷駅までぼんやり歩く。道中、いい感じのお店を見つけるたびついふらふらと寄ってしまった。ワインのボトルショップ、植物屋さん、古着屋、SPBS渋谷本店、IKEAなど。古着屋で好きな色のアウターを見つけてしまったので「買っちゃうかあ」と思いながらお会計した。「買っちゃった〜」と思いながら慣れない街を歩くのはちょっと楽しかった。最後にちらっと寄ってみた、スクランブルスクエアにあるあんずちゃんの職場もすてきなお店だった。そんな気持ちだったので、いつもと違う電車に乗って帰った。